収益改善の鍵は土にあり!11月「土づくり月間」(第3回 )
土壌診断用バイオセンサー研究会の橋本好弘です。
もう一人の『土のお医者さん』 AGURI DESIGN COMPANY株式会社 山下雄さんとのコラボ企画・第3回です!
11月は「土づくり月間」です。収穫量を確実にアップさせるために、土づくりをもう一度見直してみませんか?
今回は、土壌の物理性について話します。
「土づくりを考える前に」実際に畑(土)を観察してみましょう。
- 土が硬く締まっていませんか?
硬すぎる土では、植物の根が充分張る事が出来ません。耕す事も容易ではありません。一方、柔らかすぎるとどうでしょう。植物の根が張っても、地上部をしっかり支えることが出来ずに、葉や茎が風雨で倒れてしまう事になるかもしれません。柔らかすぎる土は、多量の雨が降ると流れてしまう危険もあります。適度に柔らかくフカフカな土を目指しましょう。
- 雨が降ると水たまりができ、水はけが気になる場所はありませんか?
水はけが悪い場所では、根に空気(酸素)が行き渡らずに酸欠状態となります。澱んだ水は腐りやすく、根腐れを引き起こすことがあります。一方、水はけが良すぎても、雨が少ない場合に、水が足りなくて萎れる場合があるかもしれません。水はけが良く、なおかつ適度に水持ちの良い土を目指しましょう。
- 植物の根は、①地上部の茎と葉を支える大黒柱の役割、②水と養分を吸収し、地上部に送る水道管と給水ポンプの役割、③葉や茎が光を浴びて合成した糖を供給してもらい、根をさらに伸ばしたり、貯蔵養分を蓄えたりするためには、空気(酸素)も必要になります。「土」・「水」・「空気」、バランスの良い土づくりを目指しましょう。
畑(土)を観察する事で、土は土壌粒子と水と空気がバランス良く保つ事が大事なことが判ります。水の量は、天候によって雨が多かったり、日照りが続いたりで、常に変化します。これと連動して土の中の空気の量も変化します。土は、水と空気を蓄えてくれます。土が水と空気を蓄えてくれる事で、植物も土の中の生き物たちも天気の変動があっても生き続けることができるのです。すなわち土は、植物の体を支える基盤であり、水と空気の変動を和らげてくれる大事な緩衝材となっているのです。
緩衝力のある土は、大小様々な粘土粒子、有機物、微生物が連携して、大小様々な隙間が形成されている「団粒構造」が良く発達した土です。詳細は、別途紹介する事にしましょう。
11月は、「土づくり月間」。みんなでもう一度、土づくりについて考えてみませんか。
詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
https://academy.aguridesign.com/p/collaboration202411
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
土の健康診断で収穫アップ!「土のお医者さん」にお任せください。
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
農業生産を支える大切な「土」ですが、化学肥料や農薬の連用により少しずつやせ細っています。私たちは、土の生物性に注目した診断で、健康で豊かな土を取り戻すお手伝いをしています。
持続可能な農業の実現に向けて、ぜひ一緒に土の健康を見直していきましょう。
次回は「植物を観察し、土の化学性」について早速、説明していきますので、しばしお待ち下さい(笑)
それでは、また次回お会いしましょう!
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
◼︎土壌診断用バイオセンサー研究会
橋本 好弘 博士(農学)
九州大学で土壌微生物・化学会社で化学物質の微生物合成と分解・東京大学で遺伝子操作・種苗会社で種子と農業資材・東京工科大学でバイオセンサーを学ぶ。博士号(農学)を取得。これらの知識と経験を生かし、バイオセンサーを用いた土壌の生物性診断装置を開発し、特許を取得。生産者やこれを支える人々に寄り添い、多様で複雑な土壌環境・土壌微生物について判り易く数値化・解説し、現場に役立つサポートを行います。
◼︎AGURIDESIGNCOMPANY 株式会社
山下 雄
文部科学省国家資格である技術士(農業部門 農芸化学)のなかでも、土壌肥料および土壌改良、肥料の品質の技術専門コンサルタントです。技術士国際基準のIPEA国際エンジニアおよびAPECエンジニアの資格も取得しております。農林水産業に関するコンサルティングを得意とし、作物の適性に合わせた土づくりや土壌分析など、国内外の技術指導を通じ現場におけるあらゆる問題点を専門的な知識と経験からトータル的に課題解決を提供いたします。
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
この記事をシェアする