抑止力評価における未熟堆肥の影響
未熟堆肥を施用した場合、特に発酵が不充分な鶏糞堆肥などを施用した事例では、鶏などの飼料中に抗生物質などの薬剤が含まれている場合がある。これが土壌微生物の活性を抑制する。その場合、滅菌土では滅菌処理により抗生物質の活性が失活するが、生土では抗生物質などの微生物活性を抑制する効果が残るために、生土の応答が極端に低く(0.1㎎O2/L以下)なる。その結果、抑止力の数値は、見かけ上、高くなるが、生土の応答が極端に低いために判定できない(図4)。そのため、生土の応答が極端に低い場合には、改めて現場の土壌について聞き取りを行う必要がある。
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